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Vicfuse——マイクロヒューズ

公開日時：

2025-07-07 13:59

著者：

ウィコット・エレクトロニクス

製品概要

ヒューズは、可溶性金属体内を流れる電流のジュール熱によって自身が溶断し、回路を遮断して回路を保護するものです。19世紀後半、電灯をはじめとする様々な電気機器の発明とともにヒューズが誕生し、それ以来、ヒューズの構造形式は基本的に変わらず継続されています。よく見かけるのはガラス管型ヒューズや自動車の板状ヒューズなどです。電子機器の保護部品としてガラス管型ヒューズは長期間使用されてきましたが、体積が大きく、破損しやすく、自動化取り付けができないなどの欠点があるため、業界ではマイクロヒューズの需要が高まっています。

従来のヒューズは主に電源入力部分の保護を目的としていました。現在では状況が変わり、ヒューズは機器内部のプリント基板やICの保護、入出力回路の保護など多くの新しい用途に派生し、マイクロヒューズの使用量は年々増加しています。マイクロヒューズは小型で感度が高く、迅速な保護が特徴で、スイッチング電源、充電器、小型家電の制御基板などに多く使われています。

分類

①製品は形状により角型マイクロヒューズと円筒型マイクロヒューズに分けられます。

サイズはそれぞれ8.5×7.2mm、8.4×4.0×5.0mm、8.4×4.0×7.7mm、9.0×4.8×8.8mm、12.4×6.4×9.2mmです。

電流範囲：40mA〜20A

電圧等級：65V/125V/250V/300V/400V/450V

型番は: VF370\VF372\VF373\VF382\VF389\VF391\VF392\VF393\VF395\VF396\VF400\VF804\VF807\VF808など

②マイクロヒューズは溶断性能により速溶断型と遅溶断型に分けられます。

③規格により米国規格と欧州規格に分けられます。

Vicfuse マイクロヒューズ

選定方法

実際の使用環境では、UL規格の条項だけでヒューズを選定するのは不十分です。

1．選定時に考慮すべきいくつかの問題

使用する回路のパラメータを理解した上で、以下の点を考慮してヒューズを選定します：定常電流、溶断電流（溶断させたい電流と時間）、開路電圧、短絡電流、衝撃電流（切断されなかった電流、時間、回数）、環境温度。

①定常電流：まず、使用する回路でヒューズを流れる定常電流の大きさを知る必要があります。通常はあらかじめ定格電流の低減率（UL:0.75、IEC:0.9）を設定し、以下の原則で選定します。すなわち、定常電流は定格電流と低減率の積より小さくなければなりません。

②溶断電流：UL規格の規定によれば、ヒューズは定格電流の2倍の電流で速やかに溶断すべきです。しかし多くの場合、確実に溶断させるために溶断電流は定格電流の2.5倍以上を推奨します。溶断時間が重要な場合は、メーカー提供の溶断特性図を参照して判断する必要があります。

③開路電圧：開路電圧は一般に定格電圧より低く選定すべきです。例えば、定格電圧DC24VのヒューズをAC100V回路に使用すると、ヒューズが発火したり破損する可能性があります。

④短絡電流：回路が短絡した際にヒューズを流れる最大電流値を短絡電流と呼びます。各種ヒューズには定格遮断容量が規定されており、選定時には短絡電流が定格遮断容量を超えないよう注意が必要です。遮断容量の小さいヒューズを選ぶと、ヒューズ破損や火災の原因となる可能性があります。

⑤衝撃電流：衝撃電流の波形（パルス電流波形）を観測し、I2t値（ジュール積分値）でエネルギーを計算します。衝撃電流の大きさや回数によりヒューズへの影響は異なります。

ヒューズ定格I ² T>実際のパルスI ²T/Pf

Pf：パルス係数は許容パルス回数により異なり、具体的な数値は以下の通りです。

サージ耐性能力

測定したパルスI²t値がヒューズ溶断I²t値の22%の場合、そのヒューズは最大100,000回のパルス波に耐えられます。

測定したパルスI²t値がヒューズ溶断I²t値の29%の場合、そのヒューズは最大10,000回のパルス波に耐えられます。

測定したパルスI²t値がヒューズ溶断I²t値の38%の場合、そのヒューズは最大1,000回のパルス波に耐えられます。

測定したパルスI²t値がヒューズ溶断I²t値の48%の場合、そのヒューズは最大100回のパルス波に耐えられます。

2．その他注意すべき問題

実際の使用では、マイクロヒューズの取り付け条件、耐薬品性、超音波洗浄耐性などの特殊な要求や問題について、事前にメーカーに確認する必要があります。

応用事例

電源アダプター

使用されるヒューズはVF392またはVF808規格です。

充電器

使用されるヒューズはVF392またはVF808規格です。

蓄電用ヒューズの応用と選定

AEC-Q200の車載用ヒューズ、ヒューズ素子

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